【DATA】
- 所在地:大阪市中央区淡路町3丁目
- 設計:不詳
- 施工:不詳
- 竣工:不詳
【DATA 】
代表作であるそごう百貨店心斎橋店の北側に建っていた村野藤吾氏の事務所の分室です。
シンプルで小さな建物なので何気なく通り過ぎてしまいそうになりますが、白色の鋼板にディテールレスな開口部を絶妙なバランスで配置したファサードが精悍な表情を見せていました。また、曲線の庇を持つ入口のキャノピーは、その中に雨樋や自動扉等が実に見事に納められ、小さな要素の中に様々なアイデアが凝縮されたものでした。
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市制30周年を記念して建てられた市立の公会堂。芝生が張られ噴水のある前庭は、米子市中心部の市民の憩いの場として親しまれているようです。また、この公会堂の建設にあたっては、「一世帯が毎日一円を貯めて公会堂を」という市民運動が盛り上がり、2億円近くの建設費のうち3千万円余りを募金でまかなったという、当時の市民の関心の高さがうかがわれるエピソードが残っています。
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200年以上の歴史を誇る大阪の金融街 北浜、堺筋と土佐堀通りの交差点に建っていた証券取引所。楕円形のエントランス部分が地区のランドマークとして親しまれていました。設計は、住友銀行本店建設のために置かれていた建築家集団 住友工作部の中心人物だった長谷部鋭吉と竹腰健三によるもので、長谷部は意匠の名手として他にも多くの建築を残しています。
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東洋紡の専務取締役だった岡恒夫氏の遺贈金を基に綿業関係者のためのクラブとしてつくられた建物で、現在でも当時の用途のまま大切に使われています。設計は、大阪ビルヂング旧館等を手掛けた戦前の大阪を代表する建築家 渡辺節によるもので、独立直前の村野藤吾がヘッドドラフトマンとして設計に携わったことが知られています。
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神田駿河台の崖地に建つ外国語学校の校舎です。見るものに強い印象を与える紫を基調とした色彩は、吉阪氏がアルゼンチンで見たアンデスの夕日の色が発想の源となったものです。外部仕上げとしてコンクリート打放しの素地仕上げが主流であった当時、コンクリートにペイントを塗る行為とこの色彩は衝撃的な事件だったようです。
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日本の近代を代表する建築家 前川國男の代表作、皇居のすぐ傍に建つ高層のオフィスビルです。 2つの矩形平面を組み合わせたセンターコア型の事務所空間を赤茶色の深い格子で包みこんだ外観は端正な表情を見せており、竣工から30年経った現在でも、その存在感は衰えていません。
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今でも開拓時代の建物・史跡が多く残る北三条通、サッポロファクトリーの通りを挟んだ反対側に、醤油醸造店として建てられたレンガ造の建物があり、現在は喫茶店として利用されています。
外部から見てもリニューアルした様子はほとんど分かりませんが、既存建物のアーチ状の開口部に入子状に組み込んだエントランス廻りは、ロゴの入った白い板張りの壁が印象的なシンプルでモダンなデザインとなっています。