Mukoujima , Tokyo , Japan
ごく普通の住宅の隣地境界に面した外壁。
隣地境界に面してるから、本来は人目に触れることを想定していなかった部分。
突然露わにされた壁には、複雑で面白い様相が隠されていた。
その外壁は、揃えたり関連付けたりすることのない様々な要素で構成される。
左右の軒の高さが違う切妻屋根の主屋、端々がずらされて重ねられる3つの下屋、
上端も下端も中心もそろわない複数の窓、
秩序無くあっちこっちに傾けられる屋根やひさしの勾配。
これだけ無秩序で複雑な要素が集まれば、
当然、その全体像はゴチャゴチャしたものだけども、
あれこれ考えながら、このゴチャゴチャした全体を眺めるのは、なかなか楽しい。