Kitahama , Osaka , Japan
土佐堀川に面して立つ厳格で堂々とした姿が印象的な銀行本店の建築。当初は7階建で計画されていましたが、関東大震災の影響で5階建てに変更されたといいます。(現在は6階が増築されています。)一緒に写っている人の大きさと比べると、現代のビルとスケール感が大きく違うことが分かるかと思いますが、これがあと2層高ければ、さらに迫力のあるデザインだっただろうことは想像に難くありません。
土佐堀川に面したファサードは、淡いクリーム色の竜山岩貼りのシンプルなヴォリュームに彫りの深い窓を整然と配置した厳格なデザインで、正面玄関の両脇を支えるイオニア式の円柱が唯一といっていい装飾的要素です。
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一方、その反対側、内北浜通側はメダリオンとアーチが連続するデザインで建物の高さも抑えられ、正面の厳格なデザインとは正反対の柔らかい表情を見せてくれます。
また、内部はさまざまな装飾が施されているとのことですが、残念ながらまだ見たことがありません。トラバーチン貼りのコリント式が立ち並ぶ高い吹抜けの営業室が特にすばらしいとのこと。一度、見て見たいものです。
設計は、住友銀行船場支店でもご紹介している住友工作部。この本店建設のために組織された建築家集団で、国内最大の組織設計事務所である日建設計の前身となる設計事務所です。
【DATA】
- 所在地:大阪市中央区北浜
- 設計:住友工作部(長谷部鋭吉、竹腰健三等)
- 施工:大林組
- 竣工:1922年〜1930年
いいですねー、重厚感たっぷり。
恰幅がよくて、かなり装飾を省いたシンプルなデザイン。
かなりかっこいいです。
大事にしてほしいですね。(あ、いやな記憶が…)
まきさん、ごぶさたしてます。
これはかっこいいですよ!
大阪に行かれることがあれば、ぜひ見に行ってください。
ほんと、大事にして欲しいです。