Tokyo Cathedral , Sekiguchi , Tokyo , Japan
日本を代表する世界的な建築家である丹下健三氏の代表作である教会建築。8枚の曲面シェルを立てた複雑な形状にステンレスをまとった聖堂は、非常にダイナミックなデザインで圧倒されてしまいます。
立体的に複雑な形状をしていますが平面形は十字型。シェルが合わさる部分から内部に光を取り入れていて、コンクリート打放しの壁に囲まれた聖堂内部を、荒々しくも幻想的な空間としています。光の十字架をつくり出しているトップライトも見所です。
聖堂に隣接して立つ鐘楼は直線を基調とした伸びやかでモダンなデザイン。4つの鐘はドイツから輸入されたものとのことです。
正面入口扉の押し板も十字型にデザインされています。
【DATA】
- 所在地:東京都文京区関口
- 設計:丹下健三+都市・建築設計研究所
- 施工:大成建設
- 竣工:1964年
修復作業中に見に行きましたよ、コレ。
足場がシェルに沿って架けられてるのが奇妙でした。
ネットヘッズ!さん、ご無沙汰しとります。
最近の建築雑誌で見ましたが、
トップライトや外装など大々的に改修したみたいですね。
足場がかかってる姿、見たかったです。
先々週の建築歴史の授業でスライドショーをしました。
「構造表現主義」の代表としてエーロ・サーリネンの
JFK空港のターミナル5と共に紹介しました。
この頃までは建築は「建築」でしたねえ。
ゲーリーのビルバオやクールハースの例のやつ
http://www.gizmodo.jp/2008/…
などは悲しい限りです。
建築の復権はまだまだ先なのか、、、
おと吉さん、こんばんは。
サーリネンもいいですね!
構造がデザイン的に重要な役割を担ってる建築は非常にダイナミックで、その迫力に圧倒されます。
近年の有名な建築家の作品は、空間を構造から引き剥がそうとしているように見えるのですが、
それならば単なる表層的な形の操作ではなくもっと徹底的に騙して欲しいですね。
どこまで構造から空間を引き剥がすことが可能かどうか分かりませんが、
吉阪隆正氏のヴェネツィアのビエンナーレ日本館は、そのすばらしい回答の一つだと思います。